社長 社長

社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)

SOIL&"PIMP"SESSIONSのアジテーター。ジャズの枠組みを超えたパンキッシュでエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスは世界中で高い評価を受け、数多のビッグフェスティバルに出演中。また、社長のもう1つの顔であるDJは、96年より活動を開始。ジャズを軸にしながらジャンルの壁を超えた選曲で、高揚感に包まれたフロアを演出している。 近年では様々なアーティストへの楽曲提供やリミックスを行うなど、作曲者・プロデューサーとしての能力も評価されている。さらに今年7月に地元福井にて初開催された「ONE PARK FESTIVAL」の音楽顧問を務めた。

SOIL&”PIMP”SESSIONSのアジテーターを務める傍ら、DJやコンポーザーとしても活躍する社長さん。どうやら以前からパーソナルバイヤーをご存知だったようで、「そろそろオファーが来るかと思っていた」という嬉しいお言葉を頂戴しました。配信サイトに表示されるサジェッションで曲を探す、というのが主流とされる昨今ですが、今も昔も、学校の外で音楽を教えてくれる“先生”、あるいはメンターのような存在に世界を広げてもらった音楽フリークが多いのも事実。何を隠そう、社長さんもその1人です。自宅にあったドーナツ盤に始まり、紆余曲折を経てメンターと呼ぶべき存在に出会い、道を開いていったその音楽的遍歴を、彼が選んだ名盤とともに辿っていきたいと思います。

——パーソナルバイヤーのサイトはご覧頂けました?

実は以前ネットでたまたまサイトを見掛けてて、今回お声掛け頂く前から知っていたんですよ。初めてみた時から気になってました。イン○タの広告なんかにもちょくちょく出てたので、僕自身ターゲット層にハマってるんでしょうね(笑)。よく見たら知り合いのミュージシャンも出てたんで、「そろそろ僕にもオファー来るんじゃないかな」と思ってたタイミングでの今回でした。

——シンクロしましたね(笑)。既にご存知だったとは光栄です! どんな印象を持ちましたか?

僕がレコードを買い始めたのは高校の頃だったんですが、当時は音楽の情報源ってまだまだ少なかったんですよね。音楽の探し方といえば主に2つ。1つはコンピレーションアルバムから探す方法で、2つ目はレコードのお店の方に聞くっていうシンプルな方法です。でも、そういう探し方って最近はあんまりないんじゃないかな。オンラインで曲を買うのが当たり前の今、誰かに薦めてもらって未知の音楽に出会う機会って減ってる気がします。パーソナルバイヤーのように、好きなアーティストにオススメしてもらって曲に出会う方法は、音楽の出会い方としてはすごく健全で純粋だし、すごく良いサービスだなと思いました。

——ありがとうございます! ちなみに、レコードを買うようになったきっかけは何でしたか?

親のレコードが家にあったので、小さい頃から身近な存在ではありました。自分でもこっそり掛けて聴いてましたし。よく覚えてるのは親父が持ってたStevie Wonderと、たのきんトリオのレコード。自分で買うようにきっかけで言えば、クラブカルチャーというかDJのカルチャーとの出会いっていうのが大きかったですね。DJがクラブでレコードをプレイするって行為に憧れて、自分もDJになりました。15〜16歳の頃です。通ってた学校にも同じような趣味の仲間がいたので、よくレコードの貸し借りをしていました。


——レコードの魅力とは?

いっぱいありますよね。音の柔らかさというのもひとつ。でもそれって、デジタル音源が出てきたからこそ気づけたことでもあります。聴き比べてみるとレコードの音って明らかに違うんですよ。あとは、ジャケットの魅力というのも重要な要素です。

——普段、どうやって音楽を聴いたり探したりしていますか?

移動中は、僕と繋がりの深いGilles Petersonが主催するラジオ番組『Worldwide FM』を垂れ流して聴いてます。『BBC Radio 6 Music』(同じくGilles主催)もよく聴くかな。その他も、『Boiler Room』だったり『NTS Radio』だったり、インターネットラジオを良く利用していますね。情報が溢れている世の中で良い音楽と出会うには、信頼できるパーソナリティのキュレーションってすごく大事。好きなDJやミュージシャンが発信する情報を受け取ることで、良質な音楽に触れられています。サブスクも一応登録はしているんだけど、あまり利用してない状態ですね。CDは聴きますよ。良いと思える音楽と出会ったらCD買うし、サンプルCDなんかも頂くしね。車の中で聴くことが多いかな。

——では、お気に入りのレコード3枚をご紹介ください。

■本多俊之『OPA! COM DEUS』


ぜひ色々な人に聴いて頂きたい作品。B面に「LAMENT」という曲が入っているんですが、これが本当に良い曲なんですよ! タイトルを見てわかるように全部ポルトガル語。ブラジリアンなサウンドで、ブラジルのアーティストもフィーチャーしています。このアルバムが作られた78年は僕が生まれた年なんですけど、この年代のレコードってかなりツボなのが多いんですよ。プレイヤーのスキルもすごく高いし、積極的に海外へも進出している。それに、僕の好きなブラジルのフィールやサウンドを取り入れた作品が多いのも特徴かもしれません。

■MILTON NASCIMENTO『MILTON』


ブラジル繋がりでこちら。このアルバムに入っている「Cravo E Canela」という曲が特にお気に入りです。これはもうね、なんというか……とにかくシンプルに大好きなんですよ(笑)。切ないし高揚感もあるし、今だにDJでよく掛けてますね。この「Cravo E Canela」って変拍子の曲なんだけど、四つ打ち系のアッパーなセットの中にポイっと入れても不思議とマッチするんです。変拍子の曲としては特殊な部類に入るのかもしれないけど、DJツールとしては最高ですね。そして、Herbie Hancock、Toninho Horta、Wayne Shorter(SAX)、Roberto Silva、Hugo Fattoruso……何と言ってもバンドメンバーが凄い!

■The Har You Percussion Group『Welcome to the Party』


DJや僕と近しい方面の音楽が好きな方の間では、すごく有名な名盤じゃないでしょうか。印象的なジャケットは、後にYoung Disciplesの「Get Yourself Together」で、ジャケット・サンプリングされたことでも知られています。僕の師匠でもあるGilles Petersonのレーベル<Taling Loud>のジャケットデザイナー・Swiftyが、この”ジャケットをサンプリングする”という手法を使って制作しています。ACID JAZZのアイコン的なジャケットにもなった1枚と言えるでしょうね。僕が持っているのはリイシュー盤だけど、オリジナルはすごく高価で。買ったのは20年くらい前かな。掛けすぎてノイズが入ってしまい、買い直したくらいヘビロテな作品。タイトル曲の「Welcome to the Party」は今でも良く掛けていますね。こちらはブラジリアンというかラテン。タイトルの通り、かなりテンション高めのチューンです。パーカッション乱れ打ち!ピアノ弾きまくり!! とにかくカッコイイ!!!

——全て南米色の強い作品ですね。ちなみに、ご自身のルーツとなったのはどのような音楽ですか?

親が聴いてたっていうのもありますが、Stevie Wonderの影響は大きいかもしれません。小学校の頃かな。当時一番聴いてたのは『Songs in the Key of Life』ですね。始めはそこに入ってた「sir duke」が好きだったんですが、後に「Another Star」にハマりまして。これがかなりパーカッショナブルでラテン色の強いんですよ。あのグルーヴ感みたいなものは、今自分が好きな音楽の方向性に通じる気がします。

……とは言え、Stevie以降も音楽の趣向は度々変わっています。中学に入った頃にはGuns N' Rosesのコピーバンドやってましたし(笑)。その時はベースを弾いていました。Metallicaもよく聴いてたな。そういうロックの要素もやっぱり好きだな、と最近改めて思うようになりましたね。そこからPublic Enemyとか聴き出して、HIPHOPの影響も受けるんですが、ジャズの曲をサンプリングしている作品なんかを掘っているうちに、ACID JAZZに出会うわけです。ACID JAZZってレアグルーヴやファンク、ソウルのエッセンスがリバイバルされている音楽なんですが、そこもひっくるめてハマりましたね。そして、前述の<Takin' Loud>に出会い、U.F.O.(United Future Organization)に出会い、今に至るという感じ。Gillesは今も昔も僕の音楽の先生だし、U.F.O.は僕の人生を決定付けた存在と言っても過言じゃありません。彼らに合わなかったら今の僕はないかもしれませんね。


——そういう音楽遍歴を辿って来られたんですね。しかし、ガンズのコピーバンドでベースをやってたとは意外!そんな社長さんが今回、パーソナルバイヤーとして選ぶのはどんなレコードでしょうか?

僕、DJ始めて20数年くらい経つんですよね。なので、というわけじゃないですが、20年聴いても飽きない曲を選びたいなと思っています。一過性ではなく長く愛されている普遍的な良さを持つ名盤、そして将来そうなるであろう新しい音楽も入れたいですね。あとは、普段DJでよく掛ける曲も。選盤リストを眺めていると、「こんな曲もあるんだ」とか「これは入れないといけないヤツだな」っていうのがチラホラ……というか、いっぱいあって悩んでいます(笑)。楽しみしていてください!

——ありがとうございました! 楽しみにしています。

<今後の活動予定>
SOIL&"PIMP"SESSIONSとして、以下のライブの開催が予定されています。詳細はHPにてご確認ください。
・9/14(土)「SOIL&"PIMP"SESSIONS × LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY “SQUIDROW”」@東京・恵比寿リキッドルーム
・9/15(日)「たとえばボクが踊ったら、#003」@大阪・服部緑地野外音楽堂
・9/29(日)「THE SOLAR BUDOKAN 2019」@岐阜・中津川公園内特設ステージ・中津川
・10/5(土)「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2019」@鹿児島県鹿児島市・桜島多目的広場&溶岩グラウンド


申込者へのプレゼント用メッセージカードも記入してもらいました。

撮影協力:veronique
東京都港区南青山5-12-3NOIRビルB1F

  • 社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)

  • 島田翼(PRIZMAX)

  • TOMOMI(SCANDAL)

  • 荒田洸(WONK)

社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)

SOIL&"PIMP"SESSIONSのアジテーター。ジャズの枠組みを超えたパンキッシュでエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスは世界中で高い評価を受け、数多のビッグフェスティバルに出演中。また、社長のもう1つの顔であるDJは、96年より活動を開始。ジャズを軸にしながらジャンルの壁を超えた選曲で、高揚感に包まれたフロアを演出している。 近年では様々なアーティストへの楽曲提供やリミックスを行うなど、作曲者・プロデューサーとしての能力も評価されている。さらに今年7月に地元福井にて初開催された「ONE PARK FESTIVAL」の音楽顧問を務めた。 INTERVIEW

島田翼(PRIZMAX)

神奈川県・横浜市出身。フランス人を祖父にもつクォーター。ミャンマーを中心とした海外での人気も高い国際派ダンス&ボーカルユニット・PRIZMAXのパフォーマーとして活躍中。 INTERVIEW

TOMOMI(SCANDAL)

1990年、兵庫県出身。2008年にガールズバンド・SCANDALのベース & ヴォーカルとしてメジャーデビュー。
国内外問わずに多くのフォロワーを持ち、世界中でコンサートを行っている。
2019年にはSCANDALのプライベートレーベル「her」を設立。 INTERVIEW

荒田洸(WONK)

東京発のソウルミュージック・バンド。メンバーはKento NAGATSUKA(vo)、Ayatake EZAKI(key)、Kan INOUE(b)、Hikaru ARATA(ds)の4名。ジャズを背景にネオソウルやヒップホップ、ビート・ミュージックなどの要素を注入した現代的感覚のサウンドが特色。2013年に始動し、2015年のフリー・アルバム『From The Inheritance』や独創性の高いライヴが話題となり、翌年に1stアルバム『Sphere』を発表。ラヴ・エクスペリメントとの共作『BINARY』などを経て、2018年にリミックス作『GEMINI:Flip Couture #1』をリリース。 INTERVIEW

  • 大槻ケンヂ

  • 江島啓一(サカナクション)

  • THREE1989

  • 真行寺貴秋(BRADIO)

大槻ケンヂ

1966年東京生まれ。筋肉少女帯のボーカルとして活躍する他、バンド“特撮”、ソロプロジェクト“大槻ケンヂミステリ文庫”としても活動中。 テレビ・映画の出演や小説、エッセイの執筆など多岐に渡る活動を続けている。 2018年にはデビュー30周年記念のアルバム「ザ・シサ」を発売した。 INTERVIEW

江島啓一(サカナクション)

北海道 札幌市出身。
サカナクションのドラマーとして2007年にメジャーデビュー。2019年には全国アリーナにて6.1chサラウンドシステムを導入したツアーを実施。6月には6年ぶりとなるニューアルバム「834.194」をリリース。DJとしても、サカナクション山口一郎が発起人として恵比寿LIQUIDROOMにて開催されている音楽と様々なカルチャーが混ざり合うイベント「NF」への出演や渋谷EN-SOF TOKYO にてMAA氏と共に企画を立ち上げ活動している。 INTERVIEW

THREE1989

西暦1989年生まれの3人で構成されたエレクトロバンドTHREE1989(読み:スリー) Shohey(Vo)の圧倒的な歌唱力と美声、Datch(DJ)が生み出す、時にアッパーで時にディープなグルーヴ、Shimo(Key)の様々な楽器を使いこなす高いアビリティを駆使しパフォーマンスを行う。 1970~80年代のR&B、ジャズ、ロックなどに感銘を受けたメンバーが創り出す、現代的なサウンドの中に当時の懐かしさを感じる、ニューノスタルジックな楽曲が特徴。 INTERVIEW

真行寺貴秋(BRADIO)

日常の世界(Rule)に、素敵な時間・空間のイメージを加え(Do Image On)、良き変化(Break)を与えるがバンド名の由来であり「日常に彩りを加えるエンターテインメント」をコンセプトに結成された真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(G)、酒井亮輔(B)からなるファンキーなバンド BRADIO。『音楽って素晴らしい』を共有したい。Are You Ready Funky Party People!!2010年結成。2017年10月シングル「LA PA PARADISE」でワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビュー。2018年7月に最新アルバム「YES」をリリースし、9月からは全国21都市をめぐるアルバムツアー「YES Release tour 2018〜ORE to OMAE de BOOM BOOM BOOM〜」を開催。2019年5月からは初となる47都道府県ツアーをスタートさせる。 INTERVIEW

新羅慎二(若旦那)

2003年に湘南乃風のメンバーとして「若旦那」名義でミュージシャンデビューし、 2011年よりソロ活動をスタート。自身のアーティスト活動の他にもプロデュースや作詞という形で加藤ミリヤ、関ジャニ∞、JAMOSAといった様々なアーティストの作品に参加。2018年からは本名「新羅慎二(Nira Shinji)」名義での活動を始めた。2018年12月に上演されたフラメンコ舞踊劇「Ay 曽根崎心中」への出演をきっかけに、フラメンコのカンテ(唄)での表現を追究している。2017年には本格的に俳優としての活動をスタートさせ、テレビドラマや映画、舞台にも出演。ラジオパーソナリティや漫画原作、雑誌『BARFOUT!』や『SENSE』での連載、イラストや絵画にも表現の幅を広げて活動。さらにムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を継続的に行っている。 INTERVIEW

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

アーティスト。1992年、神奈川生まれ。音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」でのミュージシャン活動の他に、映画『猫を抱くもの』に出演するなど、モデルや女優、ナレーターなど様々なジャンルで活躍。2018年6月、EP「ガラパゴス」をリリース。同ツアーではアジア10都市を巡るなど、海外にもフィールドを広げている。 INTERVIEW

D.A.N.

2014年に、櫻木大悟(Gt, Vo, Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求した音楽を展開。2015年、16年には、FUJI ROCK FESTIVALへ出演。ほかにもジェイムス・ブレイクやザ・エックス・エックスといった海外アーティストの来日公演でオープニング・アクトを務める。2017年には、初の海外公演をロンドンで行い称賛を浴びる。また、滞在中にフローティング・ポインツのスタジオで制作活動を行い、ジャイルス・ピーターソンのラジオ番組Worldwide FMにも出演している。2018年にはセカンドアルバム『Sonatine』をリリースした。 INTERVIEW

Ovall

Shingo Suzuki(ベース)、mabanua(ドラム)、関口シンゴ(ギター)によるトリオバンド。2009年、アルバムリリース前にも関わらず朝霧JAMに出演。翌2010年3月にファーストアルバム『DON’T CARE WHO KNOWS THAT』をリリース。iTunes HIP-HOPチャートで1位。タワーレコード bounce 年間チャートで総合8位を記録。2013年にOvallとしての活動を休止し、ソロ活動に専念する。2017年に活動を再開し、2018年に、FUJI ROCK、RISING SUN、GREENROOM、Sunset Liveといったフェスに多数出演。また、台湾での単独公演も成功させる。また、映画「ハード・コア」の劇伴やエンディングテーマ「なだらかな夜 feat. Gotch」、テレビ朝日系ドラマ「dele」の劇伴にも参加。 INTERVIEW

Yuka Mizuhara

モデルとして国内のファッション誌をはじめ、パリコレクションに出演するなど、 注目を集めているモデル / DJ。インスタグラムのフォロワーは約40万人と、 同世代の女性たちからも支持が高い。DJとしての活動の場も広げて、 英・NTS RADIOにも出演しDJミックスを配信している。 INTERVIEW