コムアイ コムアイ

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

水曜日のカンパネラのボーカル。2012年にデビューし、2013年からコムアイを主演とするユニットとして始動。ジャンルレスな音楽と独特な歌詞やライブ演出、MVに至るまで、オンリーワンな音楽表現を続けている。2018年にはアルバム『ガラパゴス』もリリース。2019年5月にはバルセロナのフェスティバル「Primavera Sound 2019」への出演を控えるなど、国内外で活躍している。

——パーソナルバイヤーの印象から教えてください。

私は人に教えてもらったり、聴いたときのシチュエーションだったりで音楽やアーティストを知って、音楽が大事なものとして残っていくんです。誰にどういうシチュエーションで教えられたかが、けっこう大事。それと同じようなものの気がしました。いろんな街にレコード屋さんがあって、人が音楽を教える場所に絶対なっているから。15、6歳のときから通ってるレコード屋さんがあったら人生違っただろうな。その場所に居合わせた人、かっこいいお姉さんに曲を教えてもらったりしてたら……そう、夢がありますよね。普段は、サブスクとかサンクラ(SoundCloud)でばかり聴いてるからお店での音楽との出会いがなくて、それも悔しいので。テクニークにも来たことなかったから、いい機会だなと思って。

——コムアイさんは、アナログレコードをお持ちではないそうですね。

はい、1枚も持ってないんですよ。

——じゃあ、パーソナルバイヤー用の選盤をしつつ、ご自身のもいかがですか?

まだ自分の家にレコードを置く気にはなれないかな(笑)。そういう人でもレコード屋さんで音楽を掘るのを許してもらえたら。キャッチ&リリースになっちゃうけど(笑)。

——今回は、どんな音楽を選ぶ予定ですか?

名前が知られているとか、今イケてるレーベルとか、古い新しいも関係なく、何回も聴きたいなって自分で思えるやつを選ぼうかなと思ってます。私、気に入ったアルバムがあったら2ヶ月くらい聴き続けるんですよ。

——そういった作品には最近出会いましたか?

今はインドの伝統音楽をよく聴いてます。コウシキ・チャクラバルティー(インド古典音楽界の女性声楽家)とかインド歌謡ジャズみたいなガナーヴィヤとか。あとハリプラサード・チャウラシアってフルートのおじいさんがいるんですけど、それも素晴らしくてずっと聴いてます。インド恋し過ぎて……。最近、インドに1ヶ月ほど旅行に行ってたんですよ。

——1ヶ月も! もともとインドの音楽に興味はありました?

いや、まったく。シタールがインドの楽器って知らなかったくらい。現地に行くと、日本でいうところの尺八とか鼓の国民的大スターがいっぱいいて。それを聴かされるうちに最高だなって思うようになって。


——コムアイさんが惹かれる音楽はどういったものですか?

フォルクローレ! 世界中の民謡とか儀式のための音楽が好きで、惹かれるんですよね。頭がグラグラするというか。台湾の山岳民族の音楽とかいいし、アイヌの民謡も発声の仕方が特徴的ですごい。インドもハマっているけど、中国も少数民族がたくさんいるからもっと知りたいし、中南米の音楽は高校生ぐらいのときからずっと好き。

——珍しい高校生ですね(笑)。

でも中学生くらいまではaikoさんが好きだったんですよ。当時、ミクシーでチケットを譲ってもらうスレがあったんですけど、aikoさんのチケットをそのスレで知り合った男の人から譲ってもらって。そのときに仲良くなったんですけど、次会うときに5枚くらいCDを持ってきてくれて。そこにレイハラカミの『Red Curb』とかコーネリアスとかが入ってて。それが全部ささって。そこからかもしれないです、J-POP以外を聴くようになったのは。やっぱり誰に教わったかかが重要ですね。そのお兄さんすごいな、感謝しなきゃ! で、惹かれる音楽の話でしたよね。

——はい(笑)。

キング・ゴング(フランスのフィールド・レコーディング作家)も素晴らしいと思います。あと、イタリア人プロデューサーでロベルト・ムッシって人がいるんですけど、その人のアルバムを去年一番聴いたかもしれない。フィールド・レコーディングの鬼。作品を聴いてて、 “この声はどこの国の人だろっ?” て思うんですけど、全部いいんですよ。「めっちゃいいの録れたじゃん!」って会ったことのないロベルトに言ってます(笑)。

——クラブミュージックも好きですよね?

はい、超硬いテクノが好きだし、超オーガニックなのも好きなんですよね。ほうれん草も好きだしグミも好きだし、都会も好きだし土も好き。私には両軸ある、そういうことかなと思ってます。

——なるほど。

あと、土着的なお祭りが好きなんですね。日本の盆踊りも好き。だから今年は盆踊りハンターがしたいですね! 去年、郡上おどりに行ったのがすごく楽しくて。朝まで、おじいさんおばあさんが一緒なって踊るんです。ほんとオールナイトで。グループトランスですよ。

——盆踊りがトランスって新しい発想ですね!

私も輪の中に入るけど踊れないくらい難しいリズムで。一緒に踊っているうちに、少しずつ振りが体に馴染んでくる。踊れるようになってくるとそれが癖になって、抜けれなくなって。ようやく覚えたころには夜が明ける。おじいさん、おばあさんはガンガン踊ってて、“この人たちは、本当に生きてるのかな?”みたいな(笑)。お盆だし、この世とあの世が混じってきちゃってる? 死んだ人も来ちゃうみたいな。だからとっても怪しかったです。音楽も歌と太鼓と笛なんだけど、たまにおじいさんのアカペラでみんなが踊ったり。それも超やばいな。そういうのがすごく好きなんです。何かそこから自分の音楽表現に活かしたいなと思っているんですけど、まだまだですね。


申込者へのプレゼント用のメッセージカードも記入してもらいました。


『ガラパゴス』はLPでもリリースされている。制作当時を振り返り「硬いビートじゃないと踊れないっていうのは嫌だと思ってました。8の字みたいな音で、全員が踊れていたらいいなと思って。」とコムアイさん。

新羅慎二(若旦那)

2003年に湘南乃風のメンバーとして「若旦那」名義でミュージシャンデビューし、 2011年よりソロ活動をスタート。自身のアーティスト活動の他にもプロデュースや作詞という形で加藤ミリヤ、関ジャニ∞、JAMOSAといった様々なアーティストの作品に参加。2018年からは本名「新羅慎二(Nira Shinji)」名義での活動を始めた。2018年12月に上演されたフラメンコ舞踊劇「Ay 曽根崎心中」への出演をきっかけに、フラメンコのカンテ(唄)での表現を追究している。2017年には本格的に俳優としての活動をスタートさせ、テレビドラマや映画、舞台にも出演。ラジオパーソナリティや漫画原作、雑誌『BARFOUT!』や『SENSE』での連載、イラストや絵画にも表現の幅を広げて活動。さらにムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を継続的に行っている。 INTERVIEW

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

アーティスト。1992年、神奈川生まれ。音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」でのミュージシャン活動の他に、映画『猫を抱くもの』に出演するなど、モデルや女優、ナレーターなど様々なジャンルで活躍。2018年6月、EP「ガラパゴス」をリリース。同ツアーではアジア10都市を巡るなど、海外にもフィールドを広げている。 INTERVIEW

D.A.N.

2014年に、櫻木大悟(Gt, Vo, Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求した音楽を展開。2015年、16年には、FUJI ROCK FESTIVALへ出演。ほかにもジェイムス・ブレイクやザ・エックス・エックスといった海外アーティストの来日公演でオープニング・アクトを務める。2017年には、初の海外公演をロンドンで行い称賛を浴びる。また、滞在中にフローティング・ポインツのスタジオで制作活動を行い、ジャイルス・ピーターソンのラジオ番組Worldwide FMにも出演している。2018年にはセカンドアルバム『Sonatine』をリリースした。 INTERVIEW

Ovall

Shingo Suzuki(ベース)、mabanua(ドラム)、関口シンゴ(ギター)によるトリオバンド。2009年、アルバムリリース前にも関わらず朝霧JAMに出演。翌2010年3月にファーストアルバム『DON’T CARE WHO KNOWS THAT』をリリース。iTunes HIP-HOPチャートで1位。タワーレコード bounce 年間チャートで総合8位を記録。2013年にOvallとしての活動を休止し、ソロ活動に専念する。2017年に活動を再開し、2018年に、FUJI ROCK、RISING SUN、GREENROOM、Sunset Liveといったフェスに多数出演。また、台湾での単独公演も成功させる。また、映画「ハード・コア」の劇伴やエンディングテーマ「なだらかな夜 feat. Gotch」、テレビ朝日系ドラマ「dele」の劇伴にも参加。 INTERVIEW

Yuka Mizuhara

モデルとして国内のファッション誌をはじめ、パリコレクションに出演するなど、 注目を集めているモデル / DJ。インスタグラムのフォロワーは約40万人と、 同世代の女性たちからも支持が高い。DJとしての活動の場も広げて、 英・NTS RADIOにも出演しDJミックスを配信している。 INTERVIEW